4月30日 その1(新港・北埠頭・南埠頭)


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みなとのなまえ

08:20-11:55 天気:はれ 海上:さざ波程度 風:北西の弱い風



今日も暑くもなく、寒くもなく心地のよいさわやかな1日でした。でも、日差しが強く動けば少し汗ばみましたけどね。
今日は錦江湾帆船フェスタの初日で「日本丸」、「海王丸」、「あこがれ」の3隻が入港するのでその様子を見に行ってきました。・・・と、その前に新港 へ寄り道です。昨日、谷山に見かけない巡視船がいて新港のほうへ走っていったという情報を得たからです。新港を見渡せる防波堤をてくてくと歩いていく と、いました!名瀬海上保安部の新巡視船「かいもん」(PS-204)です。99年の不審船事件を機に計画された「つるぎ」型の4番船で21日に三井造船から 引き渡されました。いやー、見られて本当によかったです。5日まで?鹿児島にいるようです。


さて、北埠頭のターミナルへやって来ました。新港の防波堤にも三脚を構えたカメラマン氏が数人いたので、ここも多いのではないかな?と心配したの ですが、関係者らしき人が数名いただけであとは誰もいませんでした。ここの存在を知らないのかな?
沖の方にはすでにこちらへ向いつつある「日本丸」(右)、「海王丸」(中央)、「あこがれ」(左)の姿がありました。入港パレードとのことで、 どんな感じになるのか楽しみにしていたのですが、3隻が1列に並んだのはほんの少しの時間で、しかも間隔が広かったので期待していたほどでは ありませんでした。でも、立派なマストを持った3隻の帆船を一緒に撮影できるチャンスなんて滅多になさそうなので、撮影しすぎてしまいました。


ちょうど「フェリー出島」(左)と「フェリー屋久島2」の出港時間でもあったので2隻一緒に撮影です。「フェリー出島」が鹿児島からいなくなって しまうとこういった写真も撮れなくなってしまいますねぇ。今のうちに撮りためておかきゃ。


「日本丸」(左)、「海王丸」を背景に走る「フェリー出島」を撮影しようと思ったら、お掃除船の「きんこう」が一緒に写して〜、と言いながら(そう 感じられたんです。)ファインダーの中に姿を現しました。
北埠頭辺りにカメラマン氏がいないと思ったら、みんな南埠頭の先端に陣取っていました。きっと朝早くから場所取りしてたんだろうなー。そんなに 固まって撮影しにくくないのかな?


ちょうど「フェリーきかい」も鹿児島に到着する時間帯だったので、一緒に撮影することができました。「フェリーきかい」に乗ったきた人達は帆船の すぐ横を通過したので、ラッキーだったのかもしれません。ちょっとうらやましいなぁ〜。こういう時にボートがほしいなぁと思うのです。


まずは北埠頭の2号岸壁に着ける「日本丸」が入港です。タグボートは手前が「東栄丸」、奥が「錦興丸」でした。
「日本丸」を見るのは昨年の11月以来ですが、入港するのを見るのは今日が初めてでした。


北埠頭の先端は普段から奄美海運が船に積降するコンテナを置いているところなのですが、今日は帆船を一目見ようと集まった人達が陣取っていました。 フォークリフトのオペレーターさんが「もう少し後ろに下がって」と言ってもほんの少し移動するだけ。赤信号みんなで渡れば怖くないの心理が働いて いたのかな。
これは帆船フェスタの実行委員会に問題ありですね。こうなることは簡単に予想できるはずなので、予め奄美海運と話をしてスペースを確保するか、この 付近に人が行かないようにする等の対策をとっておくべきだったと思います。事故が起きてからでは遅いですし、オペレーターさんに余計な負担をかける ことになりますからね。


沖を見ると「海王丸」を「トッピー2」が追い越したところでした。この頃はレンズを望遠からズームに換えたり、入港してくる「日本丸」を撮影したり、 「海王丸」の様子を見たりととても忙しかったです(笑)
「トッピー2」は「日本丸」の入港を沖で待っていたので、定刻よりも5分ほど遅れて桟橋に着けました。タイミングが良くなかったですね。


タグボート2隻に付き添われながらゆっくりと進む「日本丸」と沖で待機中の「海王丸」です。「海王丸」はこの後、くるっとその場で1回転してました。 もしかしたらカメラマンにサービスしてくれたのかな?


パレードでは1番目にいた「あこがれ」ですが、「日本丸」の入港を待つためにしばらく防波堤の沖で待機していましたが、「日本丸」がトッピー桟橋に 差し掛かるあたりで入港してきました。スーッと入ってきて静かに岸壁に着けました。ミズンマストで泳ぐ鯉のぼりが気持ち良さそうです。


どこかの取材でしょうか、小さなヘリコプターが「海王丸」の近くと南埠頭の上空を飛んでいきました。ラジコンみたいな感じでしたが、ちゃんと人間が 乗っているんですよねー(笑)


「トッピー2」が出港していきました。普段は沖防波堤の間めがけてまっすぐ走っていくのですが、今日は「海王丸」がいたからか、桜島港の方へ向けて 走っていってグルッと半円を描くように南の方へ向っていきました。


「明興丸」と「錦興丸」に付き添われながら「海王丸」も入港してきました。前回見たのはいつだったでしょう?かなり長い間見ていなかった様に思い ます。まあ、しょっちゅうやって来るような船じゃないので当たり前と言えば当たり前なんですが。


「あこがれ」のバウスプリットではクルーの方が何やら作業中です。網があるから大丈夫だと分かっていても、ぼくはこの場所には絶対に行けません(笑) もし行ったとしても、どこかにしがみつくのが精一杯で何もできないでしょうね。足はガクガク手はブルブル・・・。左の方は女性でしたが、すごいです ね。


「海王丸」が岸壁に着くと、2隻のタグボートはまるでシンクロナイズドスイミングのように揃った動きで谷山へ向っていきました。点数はうーん、10点 満点中8.7点くらいかな(笑)ちなみに前が「錦興丸」で、後ろが「明興丸」。「東栄丸」は一足先に帰っていきました。


「日本丸さーん、お届けもので〜す」と言っていたかはわかりませんが、荷物届いたようです。宛先は・・・鹿児島市北埠頭日本丸?配達のおにーさんも 船に届けるのは初めてだったかもしれませんね。
それにしても、この宅急便って本当にすばらしいサービスだと思います。日本全国どこでも確実に届くんですからねー。日本の動物は賢いなぁ、 クロネコにペリカンにカンガルーにダックスフントに飛脚に・・・、あっ、飛脚は人間だぁ(笑)


3隻一緒に撮影するのは2号岸壁の一番西側が一番良かったです。ちょうど歓迎の式典に出るために、「日本丸」の乗組員さんが移動中です。
あっ、そう言えば世界の艦船の記者さんも見かけましたよ。昨年8月にあった十管区の展示訓練に来てた人と同じだったと思うのですが、東京から わざわざやって来たのかなぁ?


こちらは「海王丸」の乗組員さんと乗船中の生徒さん。たくさんの人が乗っているのですね。特に実習生の多さには驚きました。


「海王丸」のフィギュアヘッドは「紺青」と名付けられていて、初代「海王丸」から1985年9月に移設されました。少女のあどけなさを残し典雅な気品 を備えた女性像で、「日本丸」の「藍青」の妹になります。
藍青さんは手を胸の前で合わせていますが、この紺青さんは横笛を吹いている姿です。


「日本丸」、「海王丸」、「あこがれ」のクルー勢揃いと言った感じですね。で、歓迎の式典なのか、それとも帆船フェスタ開幕の式典なのか・・・。 まあどっちでもいいやと言うわけで、赤い絨毯の上でくっちゃべってるのが誰なのかなんて気にしないんです。


北埠頭の一角にシャーシ置場があるのですが、そこで見かけた一品。「かりゆし おきなわ」専用シャーシです。日本の海から姿を消してかなり経つのに まだ残っていたのね。壊れるまでずっとこのままで使いつづけて欲しいな、と思いました。


もう一度「かいもん」を見たかったので、帰るついでに新港へ立ち寄りました。ちょうど「新さつま」の出港時間だったので写真を撮りに防波堤へ 向ったのですが、タッチの差で前から撮ることができませんでした。でも、エンジンの唸る低い音を聞くことができたんで良かったです。 かなり格好いい音ですよ、一度は聞いてみることをオススメしますね。


再度「かいもん」登場です。三井造船のホームページによりますと、起工が昨年の6月で、竣工が今月21日。スペックは総トン数220トン、 全長50m、幅8m、深さ4mです。速力は40ノット以上と発表されていますが、50ノット近いとの噂もあるようですね。
北朝鮮の工作船事件が起きたために、名瀬にも配備されることになったのでしょう。この高速特殊警備船は今までの3隻と今回一緒に竣工した「あさま」 (浜田海上保安部配備)は4隻とも日本海側配備なので、太平洋、東シナ海側への配備はこの「かいもん」が初めてということになりますね。次は、 沖縄辺りに配備されそうですが、実際はどうなのかな?
今日は2部構成になっています。その2はこちら

撮影データ:D70

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