10月30日(長島・阿久根・川内・串木野)


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みなとのなまえ

10:40-15:50 天気:くもり一時あめ 海上:風浪あり 風:北東の風あり



たまには遠くへ行きたいなぁ、と思い長島へ行ってきました。天気予報では雨と言っていましたが、曇りで時折パラパラと降る程度でした。まずは 天長フェリーが発着する諸浦港へ。沖の方に「フェリーロザリオ」の姿があって、すぐに入港してきました。クルマとバイクが数台、そして人も数人降りて きました。中田港からよりも獅子島からの人が多いようです。乗せてきたクルマを下ろしてすぐに次の便に乗るクルマを乗せます。獅子島への荷物を積んだ クロネコさんも乗っていきました。毎日のように乗っているので配達の人と港の近くの人とは顔なじみのようです。


次は三和商船が発着する蔵之元港へ行く予定なのですが、今日はとても空気が澄んでいて遠くまできれいに見えていたのと、時間が11時半過ぎと言う ことで、もしかしたら水俣へ向かう「第三かまがり」を見られるかも・・・、と思って御所浦島が見える場所へ向かいました。そしたらほんっとに豆つぶ 程度でしたが見られました。縮小したら何がなんだか判らなくなったので、縮小する前の大きさを付け加えておきますね。久しぶりに御所浦へ行きたい よう〜。


上の場所から蔵之元港までは20分ほど。時間的に良いタイミングで、着いてから10分後くらいに「天長丸」が入港してきました。下りてきたのは クルマが7、8台だったかな?案外利用する人って少ないですねぇ・・・。でも観光シーズンなんかは賑わうようで、牛深ハイヤ祭りの時は乗り場周辺は ものすごい混雑。船上もツアーの人達(鹿児島から蔵之元までバスでやって来てそこから先は徒歩ってツアーです。)で座る場所もないほどでした。 11月1日から料金値上げ、来年1月1日からは減便したダイヤでの運航となります。


さてさて、続いては阿久根新港へ。ここからは沖合いにある阿久根大島への渡船が出ているのです。待合所へ行ってみると、次の出港時間は30分後の 13:30。一度この航路の「海燕3」には乗ってみたかったし、南国海運の運航なので乗ることにしました。待合所で往復600円の切符を買うと、 切符売りの方が台風でここの道が通れないとか、この時期は自動販売機は動いていないとか詳しく教えてくれました。船に乗るのが目的なので、ちょっと 申し訳なかったなぁ。ハイハイって聞いてたんだけど・・・。


桟橋へ行くと釣りをしていたおじさんがどうぞとうぞと船の乗り降り口を開けてくれました。よく見ると着ている上着には南国海運の文字が。なるほど 運航間隔がかなりあいているのでその間は釣りをして暇つぶしをしているようです。船に乗って船内の写真を撮ったりしているとぼく一人だけを乗せて ゆっくりと動き出しました。船内は3つに区画が分けられていて、操舵席の後ろに右舷側3席、左舷側2席の座席が3列、ドアで区切られた次の区画も 前と同じ配置の座席で室内にある座席は計30席。そして船尾側は暴露甲板となっていて3つのベンチが設置されています。


阿久根新港から大島までは約10分。高い防波堤の間を通りすぎると目の前に平べったい阿久根大島が見えてきます。冬場のかもめウォッチングのためか 途中で船長さんが食パンの耳を小さく切ったものを撒いていました。そんなに波はなかったのですが、船が小さい為かよくゆれました。


大島に着いて船長さんに、この船で帰りたいのですが・・・と話したら、30分待っているから見ておいでと気を遣っていただきました。さっきも書き ましたが、夏場以外は運航間隔が長いので乗ってきた便で帰らないと2時間も待たなくてはならないのです。船に乗るのが目的なので2時間は長いです もんねー。
大島での船着場は砂浜を囲むように造ってある防波堤の内側で、島の中心(と言うか、建物とかがあるとこ)へ行くためにはちょっと歩かなければ なりません。船長さんは釣りを始めていました。


大島にはシカが住んでいるので見てみたいなぁ、と思っていたらすぐに出会えました。何やら食べていましたが、ぼくの姿に気づくとタタッと少し逃げて、 こちらの方をじっと見ていました。このシカの他にも3、4頭ほど見かけました。夏場は海水浴やキャンプの人達で賑やかなのでしょうが、波の音と風の音 しか聞こえてきませんでした。良いですねぇ。お弁当持ってきてゆっくりと過ごしたいなぁ。


20分ほど後に船に戻りました。大島の船着き場は桟橋かと思っていたのですが、階段状になった岸壁でした。帰りの船の中で船長さんといろいろ話した のですが、やっぱり冬場は乗る人が少ないらしく今日はぼくを含めて3人とのことでした。でも、夏場は500人から多いときは1,000人近くが利用 するらしいです。海水浴場として有名なので、ほとんどが鹿児島市からのお客だとか。以前は熊本からのお客がほとんどだったようですが、あちらにも 海水浴場が整備されたりして最近は少なくなったそうです。今度は夏場にも来ないと行けませんね〜、とお別れしました。


せっかくなので、旧港の方へも行ってみたら以前の切符売り場の建物が残っていました。看板に大きく阿久根大島行きって描いてあって、すぐ前の岸壁に 桟橋があってそこから発着していたんですよねー。近づいてみると窓辺にはカーテンが閉めてあって中を見ることはできませんでした。
軽トラックの後ろにサビサビでものすごく古いタバコの自動販売機があったのでもう使われてなかろうと思ったのですが、いまだに現役らしく見本の セブンスターやハイライトの箱が新しいものになっていました。びっくり!


続いて川内港へ。幸洋海運が開設した川内〜甑島間の海上タクシー「シーライン薩摩川内」を撮影するためです。いるかな?と思って南日本新聞の写真に 出ていた場所に行ってみるとこのように繋がれていました。良かった〜。海を越えての合併によって同じ市となった甑島への交通手段としてこれから活躍 する航路になるでしょうね。所要時間は川内港〜里港間が約40分、里港〜渡唐口(国道3号太平橋下)が約1時間20分、料金は片道3,500円です。 薩摩川内側は潮の干満によって着ける場所が川内港か渡唐口に変わってきます。


羽島を経由して串木野へ出て港へ寄り道してそこから国道3号を通って帰る予定だったので、羽島へ続く道路へ向かっていると何やらタグボートらしき マストが見えたので、岸壁に近づいてみると鹿児島にいるはずの「錦興丸」(左)と「東栄丸」の姿が。いったいこんなところで何をしているんだろう? 何か川内港に大きな船で入るのでしょうかねぇ?この右側では白浜汽船(阿南市)の「第二信栄丸」(499t)が運んできた荷物を下ろしているところでした。


薩摩川内市は04年10月12日に川内市、東郷町、樋脇町、入来町、祁答院町、里村、上甑村、鹿島村、下甑村が合併して誕生した新しい市です。 平成の大合併で誕生した市としては鹿児島県初となりました。市境にある標識も新しく変えられたばかりでピカピカです。


今日最後は串木野港です。近く地下石油備蓄基地関連の訓練が行われるため、その作業に関する船が来ているだろうな〜、という予想通り、串木野新港には 北九州市の方が所有する曳船「くろしお丸」(98t)、串木野港には写真の北九州市の方が所有する曳船兼押船「大光丸」(98.6t)と広瀬産業海事工業 (北九州市)の「幸成丸」(143t)の2隻が着けていました。67,000トンのタンカー(トン数からすると「下松丸」?)もやって来てかなり大掛かりな 訓練になります。
本日の走行距離は260km、久しぶりだったのでちょっと疲れました。ふぅ。

撮影データ:D70

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